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世にも不思議な損保の世界

現役損保社員として20数年、業界に対して思うこと、保険やお金に関する話を面白おかしくつづります。

若者の悲しい末路

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担当していた中古車ディーラーでよくあった話です。

 

とある営業所は若者が好きそうなスポーツカーを専門に扱っていました。

やってくるのは免許取り立ての若いお兄ちゃん達です。

かっこいいスポーツカーを見たら欲しくなるのも仕方ありません。

 

彼らは吸い込まれたように試乗させられ、そのまま契約へ。

お金なんて持っていませんからもちろんフルローンです。

高い金利を払って5年くらいのローンを組むことになります。

 

彼らは自動車保険にも入ります。 

ところが全年齢の自動車保険を新規で加入するとすごい保険料になります。

スポーツカーで車両保険もしっかりつけると当時年間60万円くらいでした。

当然一気に払うことなんてできません。

 

なんとローンに保険料も入れ込んで5年間に渡って返済していくのです。

1年間の自動車保険料を5年間で返済していくことになります。

このパターンにはまった若者はかなりの確率で地獄に落ちていきます。

 

翌年自動車保険の更新が来ます。

ところが支払う保険料はローン支払いに丸ごと上乗せされることになります。

去年の保険料は5年ローンに組み込まれているわけですから。

 

若者は目一杯のローンを組んでいるので何十万の保険料なんて払えません。

ほとんどの場合、車両保険を削ることになります。

そう、あとはお決まりのパターン。

 

自損事故 → 保険金下りない → 廃車 → ローンだけ残る。

また一人、借金を抱えた若者の発生です。

分かっていても中古車店は若者にスポーツカーを売ります。

ひどい話だとその事故車をそのディーラーが買い取ることもあるそうです。

車が戻ってきてまたそれを販売するということになります。

 

若い人は身分相応の車に乗った方が良いと私は思います。

 

皆さん、どう思われますか?

黄色い車の担当者

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スーパーディーラー担当者列伝です。

 

とある寒い地域のディーラーの話。

そこのディーラー担当も多分に漏れず伝説を持っています。

 

そのディーラー担当者も車を頻繁に買い替えるのは当然のこと。

ただその車はディーラー完全指定の高級車。

但し、売れずに残った長期在庫車なので黄色など派手な色だったりします。

そんな車で街中走るのはかなり恥ずかしそうです。

 

そのディーラーの社長は麻雀好きで、損保社員は良く誘われるそうです。

ところが、絵にかいたような接待麻雀をしなければいけないとのこと。

基本的に負けなければいけません。

 

そのディーラーは当然全国でも名が知れ渡っていました。

そこへの辞令が出ると皆から憐みの目で見られます。

でも自分が担当している時に数字を落とすわけにはいかない。

やっぱり代々同じことが繰り返されていくことになります。

 

仕事のためにすべてを捧げる。

サラリーマンとしての評価を賭けて。

 

皆さん、どう思われますか?

召使い系ディーラーの話

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先輩から聞いたディーラーの話です。

 

そのディーラーではよく土日にイベント実施します。

先輩の担当ディーラーでは取引損保がイベントへの動員数を競うそうです。

「〇〇社、30人動員」「△△社、40人です」とディーラーに報告します。

 

当然そこに参加する社員はそのディーラーで購入した車で駆けつけます。

新車で同じ車種がズラッと並ぶ様子はかなり壮観らしいです。

イベントは損保社員のサポートの元、粛々と実施されていきます。

 

別の話です。

 

各損保の部長は毎朝の日課としてそのディーラーの社長室に行くそうです。

そして社長の机を拭いているそうです。

それを忘れたがために出入り禁止になった部長がいたという噂。

 

また天皇と言われるそこの社長の旅行には各損保の部長が同行するそうです。

しかも24時間行動を共にするとのこと。

まるで召使いのように対応するのです。

 

ある損保の部長はどうしても家族にお土産を買いたいと思ったそうです。

「どうかお腹をこわして病院に行ったことにしてもらえないか」

と他損保の部長に懇願してお土産を買いにいったそうです。

 

とことんディーラー様様です。 

凄いディーラーの話はまた紹介していきたいと思います。

 

皆さん、どう思われますか?

時限爆弾のような契約

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ある年度末のこと。

恒例のように開催される積立保険の目標達成に向けた打ち合わせでのこと。

 

進行役の先輩社員が「例の大口積立保険の失効は年度内にはまだ入らないよな」と。

聞かれた女子社員は答えました。「年度内は大丈夫です」と。

 

いったい何のことだ?

会議の後でその先輩社員に聞いてみました。

 

「ああ、さっきの話ね。ウチの課から転勤で出て行った奴が、飲み屋の女性から取った積立保険の支払いが止まっている。このままだといずれ契約が失効になって、大きなマイナスが入る。年度末に入ったら大変なことなんでね」

 

そうです、年度末に大きなマイナスが入ると目標達成に大きな影響が出るのです。

でもその飲み屋の女性もやめてしまったらしく、音信不通のようです。

 

でもこの話、何年にも渡って続いていた話でした。

年度末近くになると何故か一定額の支払いがされたため失効にはなりませんでした。

どうにも本人が支払っている様子はありません。

払えるなら毎月払いますし、保険会社の年度末なんて関係ないですし。

 

契約を取ったその担当者が払っている「のだろう」という話でした。

自分が残した契約で迷惑を掛けるわけにはいきませんから。

毎年年度末に自腹を切って失効を逃れていたのでしょう。

 

まさに時限爆弾のような契約でした。

その後その契約がどうなったかは分かりません。

 

皆さん、どう思われますか?

 

 

目標は絶対達成すべし

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入社して最初の年度末のこと。

いきなり「積立保険の打ち合わせをするぞ」と先輩から言われました。

 

ディーラー営業は普段自動車保険自賠責保険の販売の仕事をしています。

ところが会社の年間目標達成のためには積立保険もやらないといけません。

 

そのために年度末は年間目標達成のために積立保険獲得の活動をします。

でも普段の仕事をしている限り、積立保険なんて出やしません。

その年も例年のごとく、いつの間にか担当者ごとの目標数値が割り当てられました。

 

計算方法はシンプル、足りない分を人数で頭割りです。

多少担当している販売店や入社年次も考慮されますが、大差はありません。

 

建前としては担当自動車販売店で実績を挙げることになっています。

ところが普段自動車の販売をしている人が積立保険を売るはずはありません。

 

結局次のような順番で進めていくことになります。

1.自動車販売店の営業マンに「売って」もらう。

2.自動車販売店の営業マンに「入って」もらう。

3.自動車販売店の内勤部門の人に「入って」もらう。

4.社内の同期、内勤部門の人達、友人、知人、親族に「入って」もらう。

5.やむなく自分で「入る」。

 

損保営業社員は自動車販売店に対して立場が弱いです。

したがって1.~3.はすぐに全滅します。借りも作りたくないですし。

 

そうこうしているうちに年度末はどんどん近づいてきます。

毎日の打ち合わせでも先輩社員から詰められて逃げ場がなくなってきます。

 

仕方なく友人や親に泣きついて4.を頑張りますが、それでも足りません。

結局5.にたどりつきます。こうして給料は積立保険に形を変えることになります。

これが最初の年の年度末のことでした。

 

当然これは毎年の恒例行事になります。

これがトラウマとなって未だに積立保険や生命保険に苦手意識があります。

保険業界では各社どこも似たり寄ったりだと思います。

 

皆さん、どう思われますか?

 

 

何でも買います

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ディーラー営業時代、私だけでなく周りの先輩もいろんなものを売っていました。

 

一番多かったのはカードです。

各ディーラーは顧客の囲い込みのためにメーカークレジットカードを売っていました。

彼らなりのノルマがあったようです。

 

当然損保社員もそれに協力します。

当然私もひっきりなしにカードを申し込んでいました。

お金は掛からないので負担の少ない本業協力でした。

 

ただ手元には山のようにカードが残ります。

トランプができそうなくらいの数を持っていました。

加入するときに「すぐ解約していいから」と言われますが、解約は忘れます。

結局無駄な会費を払ってしまっていました。

 

浄水器を売っている先輩もいました。

つらそうだったので私も1つ買いました。

寮に住んでいたので使うことができず、実家にそのまま送りました。

 

先輩は寮の洗面所にその浄水器をつけました。

みんな使っていいよ、とのことでしたので私も浄水器の水で歯を磨きました。

あまり効果があったようには思えませんが。

 

寝袋、ハチミツなんてのもありました。

車を輸出していたメーカーが輸出国の外貨獲得に協力しているとのことでした。

もちろん両方買いました。

 

アウトドアの趣味がなかったので寝袋は他のディーラーの所長にあげました。

買ったときは5万円くらいしたような気がします。

ハチミツは朝のトーストに塗って食べました。

残念ながらあまりトーストとの相性は良くなかったです。

 

こんなふうにいろんなものをディーラーで買いました。

そのお金を貯金してたらどのくらい貯まったのだろうかと思います。

 

皆さん、どう思いますか?

何でも売ります、オーホッホッホッホッ

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ディーラー営業時代はいろんなものを売りました。

 

と言っても自分が売ることで儲けるわけじゃありません。

ディーラーが売るものを代わりに社内で自分が売るのです。

 

自動車販売店って本当にいろんなものを売っています。

彼らもお客様の本業に協力することもあるようでそれはすべて損保に回ってきます。

 

代表的なところで私はスーツ販売、宝石販売、グルメ販売をやりました。

 

スーツ販売は半期ごと、ボーナス時期ごとに実施されました。

相手もボーナスを狙っています。

会議室を借りて社員を呼び込み、スーツを作ってもらいます。

損保ごとに販売件数を競わされていました。

 

決して安くないスーツだったので新人の自分には負担が大きかったです。

でも結構な人数の方がスーツを作ってくれました。

でも7~8万するスーツ代の支払いで何十万というお金を立替えました。

今だと2~3万円でスーツ買えると思いますけどね。

ディーラーは集金までやってくれませんので個人的にはきつかったです。

 

宝石販売も会社の会議室借りて展示販売会を実施しました。

ディーラーはバックマージンもらっていたか、彼らの本業客先だったのでしょう。

どこだか分からないメーカーの宝石なんて誰が買うんだろう、と思っていました。

でも独身の女性社員とか結構買ってくれて有難かったです。

 

グルメ販売は年会費5万円くらい払うと、毎月全国のグルメ品が送られてきました。

カニや、イクラ、肉、それだけ聞くと別に悪くないですよね。

ところが私は独身寮に住んで調理器具もなかったので食材が来ても料理ができません。

結局そのまま周囲の女性社員にあげてしまいました。

 

ディーラーから頻繁に車も買っていました。

その他本業協力もしていたので当時の生活はいつも赤字ギリギリでした。

独身だったから何とかやっていけたんだと思います。

 

皆さん、どう思われますか?