世にも不思議な損保の世界

現役損保社員として20数年、業界に対して思うこと、保険やお金に関する話を面白おかしくつづります。

保険のことが分からない

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約6年のディーラー営業を経て新しい職場に赴任しました。

新しい職場は主に公的機関や企業を相手にする営業でした。

 

心の中ではやっと心とお金がすり減るディーラー営業から解放された、

これからは常識が通用する相手に普通の仕事ができるぞ、と思っていました。

 

赴任して前任者から引き継ぎを受けました。

うんうん、そうそう、仕事ってのはこういうふうにアカデミックであるべきだよね、

と少しウキウキしながら話を聞いていました。

 

ところが少しずつ心がザワついてきました。

引継ぎの中でここの企業火災保険は・・・、あそこの団体傷害保険は・・・、

火災保険?傷害保険?団体保険?

 

そうです。

私はずっとディーラー営業をやっていたのです。

自動車保険自賠責保険以外分かりません。

 

たまに火災保険が出てきても当時は規制に守られて同じ保険料でしたので、

「火災保険は前と同じ保険料ですよ」と答えていました。

ゴルファー保険が出てきてもパンフレットに保険料が記載されていました。

 

これはマズい、困ったぞ。

その日から新人に逆戻りすることになりました。

それからしばらく引継ぎの日々で前任者と代理店訪問をしました。

 

言っていることが分からない。

相手は当然保険会社の人間は全部分かっていると思っています。

これは本当にマズいと思いました。

 

私はまた新人からの出直しでした。

毎日知らない保険を勉強することになりました。

しかも今度の場所の先輩社員は結構ドライでした。

私は途方に暮れることになりました。

 

皆さん、どう思われますか?