読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

世にも不思議な損保の世界

現役損保社員として20数年、業界に対して思うこと、保険やお金に関する話を面白おかしくつづります。

大変な保険

f:id:otokichikun:20170429094012j:plain

この塾では教室向けの傷害保険もやっていました。

経営者、雇われ先生を対象とする団体保険です。

これも年間何千万円かの保険料の保険となっていました。

 

団体保険であったために毎年の募集は大変でした。

当時も保険の募集帳票というのはかなり厳格化されていて、

原則は保険会社汎用のものを使うことになっていました。

 

でも当然その団体オリジナルの内容になっているので、

個別にパンフレットを作成しないといけません。

募集する団体側との内容の打ち合わせ、社内の稟議、

印刷業者との打ち合わせ、印刷会社からの納期、塾側への納品などなど。

 

塾側では各塾に定期的に送付する書類の発送のタイミングがあって、

それに間に合わないと大変なことになります。

それぞれの工程に滞りが出ることは許されません。

 

中でも一番大変なのは社内の稟議です。

塾の方から言われたことを盛り込んだ内容を入れるとダメ出しです。

NGワードがあって「激安」といった刺激的な言葉、

「一番」といった裏付けのない言葉は使用禁止です。

 

またチェックする社内の人はそれだけしかしていない暇な人が多く、

何だかんだイチャモンをつけてきて面倒くさい。

だったらお前がやれよと言いたくなることが多々ありました。

 

一つひとつクリアして外に出す文書が出来上がるのですが、

その後その内容で印刷会社に発注する際に指示をします。

これも骨が折れるのですが結構印刷会社が内容にミスが多い。

やり直しをしているうちに納期が迫ると胃が痛い思いをします。

 

印刷会社とは毎回金額と納期の交渉をします。

社内でも予算管理がうるさいので交渉しますが、印刷会社も引きません。

値段が高いと後から上司に文句言われます。

一方、交渉して納期が遅れることは許されません。

結構面倒な仕事です。

 

でもここまでやって無事納品されても印刷ミスが発生します。

その時はショックです。

再度訂正文書を添付するなどで対応しますが、当然関係者から小言を言われます。

 

一般の方には保険のパンフレットがどれだけ大変な思いで作られたものか

手に取るときに少しでも感じてもらえたらな、と思います。

 

皆さん、どう思われますか?