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世にも不思議な損保の世界

現役損保社員として20数年、業界に対して思うこと、保険やお金に関する話を面白おかしくつづります。

やっぱり代理店様です

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ディーラー営業を離れれば無茶な仕事はないと思っていました。

しかしそれは幻想に過ぎませんでした。

前回お話ししたマンション管理会社での話です。

 

自社を含めた2社で保険を取り合う形となっていました。

選択権は本来お客様である管理組合のはずです。

ただ管理組合が保険に対して直接的な意見を述べることはまずありません。

 

そうなると決定権は保険を販売する代理店側になります。

つまり我々保険会社に競わせることが可能となります。

我々も営業ですから1件でも契約が欲しい。

 

特に分譲マンションの共用部の保険は1件単価が大きいから必死です。

足しげく通ってその管理会社からの評価が高くなるように行動しました。

 

まずは単純ですが訪問頻度を上げて仲良くなること。

また保険に関する情報提供も頻繁に行います。

何でもお手伝いする姿勢は大切です。

 

マンションを購入した人を集めて住宅ローンの契約を行うイベントがあります。

金銭消費貸借契約会、通称「金消会」というやつです。

引き渡しの1か月前くらいに実施されることが多いです。

 

ここでは住宅ローンの契約だけでなく、

引っ越しやネットなど住宅に関するいろいろな業者が呼ばれて説明を行います。

そこに保険会社である我々も呼ばれていました。

火災保険の販売をするためです。

 

本来であれば販売するのは代理店である管理会社の仕事です。

ただ人数不足ということもあって競合社とともに毎回行っていました。

遠方の物件だと半日つぶれることもざらにありました。

 

ところがそこでは単価の低い1年契約火災保険は当社、

単価の高い長期所得補償保険はもう1社というすみ分けでした。

当社としては割りに合わないものでした。

 

ちなみに長期所得補償保険とは病気やケガで働けなくなったときの保険です。

収入がなくなって住宅ローンが払えなくなるリスクに備える保険です。

これを入居のタイミングでおすすめするわけです。

 

金消会が続くと結構時間が取られるだけに結構大変でした。

しかも単価が低いので営業成績にもつながりません。

ところがまたチャンスが到来しました。

 

相手社が長期所得補償保険の値上げを実施したのです。

こっちは長らく商品の見直しをしていなかったので割安感が出ました。

それ以降長期所得補償保険の担当が回ってきました。

 

成績が上がってラッキーでした。

でも本来これって代理店の業務なんですよね。

皆さん、どう思われますか?