世にも不思議な損保の世界

現役損保社員として20数年、業界に対して思うこと、保険やお金に関する話を面白おかしくつづります。

恐ろしい空港の保険

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赴任早々、とある空港の何千万もの保険の満期が到来。

種目は火災保険、賠償責任保険、海上保険、運送保険・・・、

何じゃこりゃー(怒)

 

そもそも個人の火災保険の保険料の出し方すら分からないのに。

いきなり空港の、しかも本部照会、本部稟議になる特殊な保険。

でも満期は迫っており、早く動き出さないと。

 

ここから毎日睡眠時間を削って対応していくことになりました。

まずは保険の基本の勉強。自宅に持ち帰ってひたすら勉強。

土日なんてあるはずがありません。

 

計算式は担当者に代々引き継がれているエクセルの表。

本当に計算式合ってるのか?間違ったらえらいことだよな。

遠方に行ってしまった前任者にもいろいろ聞きながら作業を進めました。

 

取りあえず見積ができたら課長の承認の上、本部に稟議。

特約はどうするんですか?、割引はどうするんですか?

途中契約者にいろいろ言われ、毎回必死でメモを取って宿題に。

冷や汗をかきながらも無事完了しました。

 

始まりから終わりまで1ヵ月以上経ってようやく完了しました。

全て終わったときはまさに頭の中は真っ白、しばらく脱力感が続きました。

ところが別に周囲は何事もなかったかのように流れていきました。

そう、ここは企業営業。そんなことは当たり前。

 

これからはじまる地獄の序章でしかありませんでした。

ほっとしたのもつかの間、新たな試練が来ることになりました。

皆さん、どう思われますか?