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世にも不思議な損保の世界

現役損保社員として20数年、業界に対して思うこと、保険やお金に関する話を面白おかしくつづります。

解約手続き代行します

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当時担当していた中古車店の話。

 

そのディーラーは自動車保険に相当力を入れていました。

トップ自ら各営業所の日報に目を通し、成績が悪い営業マンに電話をするくらいです。

実際保険の切替のやり方も凄いものでした。

 

普通自動車保険の切替は満期で行います。

ディーラーはお客様の満期情報をつかみ、満期まで待って切り替え手続きをします。

でもそのディーラーはそんなまどろっこしいことはしません。

 

納車のタイミングで新しい保険に入らせます。

従来入っていた保険はそのタイミングで解約させるのです。

満期まで待っていられない、ということです。

 

割引等級自体は引継ぎできるので、大きく損をするわけではありません。

でも満期まで待てば1つ等級が進むのでその方がお客様のためかなとは思います。

でも本当の問題はそこではありません。

 

現在の契約の解約手続きをどうするのか。

ここに損保会社が大きく関わっていたところです。

 

損保社員は各社の承認請求書、つまり解約の申込書を各拠点に備え付けます。

担当者が他損保の営業店に行ってゲットするのです。

 

ディーラーの営業マンはお客様の自動車保険の証券を預かり、解約を代行します。

損保社員から配布された承認請求書にディーラー備え付けの印鑑で捺印、署名します。

そしてそれがディーラーの保険課経由で損保会社に提出されます。

 

受け付けた損保は証券と署名捺印された承認請求書を他損保に郵送するのです。

お客様は解約する意向はあるものの、手続き自体をディーラーに丸投げです。

お客様の手を煩わせることなく解約手続き完了です。

 

これ今やったら一発アウトです。

だって署名も捺印も本人のものじゃないわけですから。

恐ろしいですよね。

 

皆さん、どう思われますか?