世にも不思議な損保の世界

現役損保社員として20数年、業界に対して思うこと、保険やお金に関する話を面白おかしくつづります。

怒涛のゴルフコンペ

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当時のディーラー営業では年に2回ゴルフコンペがありました。

コンペ名は部長の名前を冠して〇〇杯という名称でした。

ゴルフが下手だった私には苦い思い出です。

 

ディーラー営業は接待営業の王道ですからゴルフがうまい人が多いです。

そんな中でゴルフ嫌いの若手の私は毎回ブルーな気持ちで参加していました。

でも不参加は体育会系の営業部では許されませんでした。

 

当時はまだバブル期の影響が残っていて1ラウンド4万円とか掛かりました。

様々なことでお金がなくなるディーラー営業ですが、この負担も大きかったです。

 

なかでも一番嫌だったのは毎回幹事をやらされることです。

コンペでは毎回優勝者とブービー賞が幹事をやることになっていました。

優勝者は上手な管理職の方です。

毎回の結果でハンデが決まるのですが、中にはマイナスの人までいました。

 

一方、ブービー賞と言えば経験の少ない若手の役回りでした。

私も相当ヒドかったのですが、どうしても下回ってくる先輩が1名いたのです。

この人、いつも160くらいで回っていました。

やむなく私は毎回ブービー幹事でした。

 

ところが優勝者の管理職がまともに幹事をやるはずもありません。

毎回日程の設定、コースの予約などいろいろ周囲にお伺いを立てて実施しました。

また優勝カップ、商品の差し入れの取りまとめなど準備も多くありました。

このあたりも営業ですから、内輪であろうと手抜きは許されません。

 

この準備のなかでも馬券対応というのが一番大変でした。

毎回競馬風に出走表を作成して周りの部外の人達にも売りに行くというものです。

 

ところがこの馬名作成が大変でした。

部内で盛り上がるような馬名を全員分作成してコメントもつけないといけません。

それを先輩社員に見てもらって承認をもらうのですが、GOサインはでません。

結局いつも深夜まで頭をひねりながら作っていました。

もちろん馬券の配布と集金、分配も仕事のうちでした。

 

当日はもちろん誰よりも朝早く起きて現場に乗り込みます。

受付作業を滞りなく実施するためです。

絶対朝寝坊できないプレッシャーは相当のものでした。

いつも4時半起きくらいだったと思います。

 

もちろんプレーは1組目です。

1組目は部長と同じ組ですので気が抜けません。

一度ラウンド中、談笑していたら、その間に部長がティーショット。

打ち下ろしのホールで池ポチャしてしまいました。

 

あからさまに「お前のせいだ」と言わんばかりのニラみ。

「あちゃー」と思いましたが、後の祭り。

その後暗いラウンドが続いたのは言うまでもありません。

 

18H終わったら一番先に上がって終了後のパーティーに備えます。

風呂なんて当然入れません。

集計作業が間違えることなんてあり得ません。

 

こうしてゴルフの1日が過ぎていきますが、

最後やっぱりブービーになったときの脱力感は半端ではありませんでした。

 

お陰さまでゴルフの幹事に関しては結構プロレベルになりました。

その後ディーラー営業も離れ、ゴルフの機会もめっきり減りました。

最近はたまに参加するコンペの仕切りに「甘いな」と思っています。

 

皆さん、どう思われますか?